02 たまごのはなし


■たまごもいろいろ
八百屋が卵?と思われるかもしれませんが、ベネスティーの人気商品の一つがこの卵。たくさんたくさん取り寄せては試食を重ね、『大内さんの平飼い有精卵』に出会いました。卵には多くのブランドがあり、色々なこだわりの卵があります。箸で持ち上がったり、こんもり黄身が盛り上がったり、濃厚な味だったり、黄身の色が濃かったり、○○強化卵だったり・・・。卵にはある程度好みがあると思います。濃厚な味が好きな方、あっさりが好きな方など様々です。私たちは、この素直な味と大内さんの養鶏に対する考え方に強く共感し、販売を始めました。こだわったのは、『味』と『鶏たちの健康状態』です。大内さんの鶏舎は、いやな糞の匂いが全くしない、ビックリするほど、すごく清潔な鶏舎でした。
今回は、大内さんの思いを少しでもお伝えできればと思い、いくつかの質問に答えて頂きました。

【そもそも有精卵とは何ですか?
有精卵と無精卵の違いは、生命があるかないかの違いです。鶏をケージ(かご)に入れず、鶏舎内を自由に動き回れるようにして飼う平飼いでは、オスが1割程度いないと有精卵にはなりません。栄養学的には「有精卵と無精卵は同じ」とされています。ただこれは、「解明されていない」と考えた方が正確なのではと思います。「同じもの」を同じように温めて、一方はヒヨコになり、一方は腐るだけなんておかしいですよね。

大内さんの卵の黄身の色が薄いのはなぜですか?
エサにトウモロコシを使っていない為、黄身の色が若干薄めです。実は、黄身の色は、飼料中の色素が移行したものなんです。「黄身の色が濃い卵=イイ卵」ではないんです。私たちは、一般に使われている輸入のトウモロコシを使わず、穀物は100%国産の麦・大豆・米を使っています。国産なので、遺伝子組み換えの物の混入の恐れもありません。
殻の色が茶色と白の卵の違いは何ですか?
卵の殻の色は、鶏の種類によって違います。色が違っても栄養価に違いはありません。一般に、平飼いに向くのは茶色い卵を生む品種なので、“自然卵”といえば、茶色い卵となってしまいます。ただし、「茶色い卵の方が売れる」ということで、大型ケージ養鶏でも、茶色の品種を入れるところが増えました。

○○強化卵とは何ですか?
エサの中に、この強化したい物質(ビタミンやDHAなど)を多く入れると、そのままその物質の多い卵が産まれます。単純でしょう!だから、「○○強化卵」は、「健康」とか関係ないんです。「特殊卵」を作るために、特定の物質を多くして、栄養のバランスが崩れて、鶏が病気になっているとか・・・。鶏が体に悪いものを食べたら、体に悪い卵が産まれます。エサをたくさん食べたら、大きな卵が産まれます。それくらい単純だから、エサが一番重要なんです。

最後にメッセージをお願いします。
「たべもの」は、動物であれ植物であれ、元をたどれば全て「いきもの」です。土から遠く離れてしまった今の暮らしは、そんな当たり前のことを感じにくくなっているのではないでしょうか?私たちの卵を通じて、生産しているいきものたちを、身近に感じて頂ければ、何より幸せです。

------------------------------------------------------------
大内さんの目指す卵は、ヒナを仕入れている所の卵なんだそうです。
つまり、ヒナとして養鶏家さんに出荷しているところの卵こそが目指す卵。 養鶏家さんがヒナを購入する時の条件は「健康であること」。つまり、大内さんの目指す卵は孵化した後のヒナが健康な卵。健康なヒナは健康な卵からしか産まれません。どんな卵が良い卵か多くの養鶏家さんが知っていることなのだと思います。大内さんの卵は、派手さは全くありませんが、素直に「おいしい」と思える卵です。

 


copyright(C)2008 VeNesty. All rights reserved.